「103万円の壁」見直し、愛知・日進市長は減収影響を「図書館を1年間閉館」と表現し危機感
年収103万円を超えると所得税が課される「103万円の壁」の見直しについて、愛知県日進市の近藤裕貴市長(55)が21日の定例記者会見で、「見直しが実現したら最大で約21億円の減収になる。図書館を1年間閉館しなければならないほどのインパクトだ」と述べ、自治体の予算への配慮を政府に求めた。
日進市によると、財政規模が同程度の他自治体と比較して個人市民税の比率が高い。国民民主党が主張している178万円まで引き上げられた場合として、近藤市長は「図書館閉館にとどまらず、新しい本を買えなかったり、福祉会館の運営にも影響が出かねなかったりする」とも述べた。