初音ミクがアメリカ・ポートランド初公演…ワールドツアー「MIKU EXPO 2024 North America」
バーチャル・シンガー「初音ミク」が現地時間5日(日本時間6日)、10年目を迎えたワールドツアー「MIKU EXPO 2024 North America」で、初のアメリカ・ポートランド公演を行った。 初音ミクを企画、開発したクリプトン・フューチャー・メディア社がある札幌市と姉妹都市のポートランドでの初公演。会場のケラー講堂の入場口前には、開場3時間前から長蛇の列ができ、初音ミクの仲間のバーチャル・シンガー、鏡音リン・レンなどの様々なキャラクターのコスプレ・ファンが、会場正面の広場でバーチャル・シンガー楽曲でグループダンスを披露するなど、開演前から大盛り上がりを見せた。 思い思いの初音ミクのコスプレで会場を訪れたドナ・フリーマンさん(26)、チャーリー・ワトキンスさん(24)、エイブリー・ポイエーさん(25)。ポートランド在住のワトキンスさんは「今日のライブはすごく楽しみ。たくさんの曲を私たちに届けて欲しい」と笑顔を見せ、カリフォルニア州サクラメントから580マイル(約933キロ)車を走らせたフリーマンさんは「ミクの素晴らしいところがたくさんありすぎて困る。センス抜群で美しいし、とってもクール」と絶賛した。同じくサクラメントから車を飛ばしてきたポイエーさんは「10年前に初音ミクのライブに行ったの。今日は彼女のパフォーマンスを見に来ました。ミクはこれからもいろんな場所に出て行くべきだと思います。このツアーの後もまたアメリカに来て欲しい」と、電子の歌姫のさらなる”世界進出“を熱望していた。 3階席までほぼ満席の会場で、初音ミクは「HATSUNE MIKU EXPO 10th Anniversary楽曲コンテスト」グランプリ作品「M@GICAL☆CURE! LOVE ★ SHOT!」(SAWTOWNE)や、巡音ルカとのデュエットで「vivid」(ゆよゆっぺ×鬱P)、鏡音リンと一緒に「Gimme×Gimme」(八王子P×Giga)を熱唱するなど、仲間のバーチャル・シンガーたちとステージで最高のパフォーマンスを披露した。最後のMCでは「Thank you everybody for making this such a special night!(みんな、今日を特別な夜にしてくれて、本当にありがとう!)」「Even when the show is over, we’re always connected!(ライブが終わっても、いつでも繋がっているから!)」と英語でファンに語りかけると、「Thank you! MIKU!」の歓声と共に万雷の拍手が鳴り響いた。 「MIKU EXPO」は、初音ミクの来訪を熱望する世界各国のファンの声に応えるため、2014年のインドネシア・ジャカルタを皮切りに、アメリカ、中国、日本、カナダ、メキシコ、台湾、マレーシア、フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、スペインの30都市で開催。往年のヒット曲から最新ナンバーまで、ミクの楽曲を幅広く網羅したセットリストや、開催地の言語による楽曲やMCの展開など多彩なライブ演出、開催地域の要素を取り入れたイベントビジュアルなどが人気を呼んでいる。今回はMIKU EXPO10周年記念プロジェクトの一環として、5月21日までカナダ、アメリカ、メキシコで17都市を回る。10月からはヨーロッパツアーとして、イギリス、ベルギー、フランス、オランダ、ドイツで計6公演を実施する予定。
報知新聞社