志の輔さん、氷見にエール 「つらさ、わずかでも忘れて」 市芸術文化館で公演
氷見市文化振興財団と市の「志の輔らくごブリリアント3」(富山新聞社後援)は16日、市芸術文化館で開かれた。落語家の立川志の輔さん(射水市出身)が巧みな話芸で満員御礼となる約800人の観客を笑いの渦に巻き込み、能登半島地震で被災した氷見に元気を届けた。 志の輔さんの公演は2022年のこけら落とし、23年に続いて3度目となった。志の輔さんは午前中に市内を車で走って被災地を見て回ったとし、「改めて目の当たりにして、つらい状況だと感じた。つらさをほんのわずかでも忘れてもらえるとありがたい」とおもんぱかった。 落語では2席を披露。創作落語「親の顔」では、親子と学校の担任教師が100点満点中5点の解答用紙に記された珍解答を巡る軽妙なやりとりを語った。古典落語「千両みかん」でも聴衆の笑いを誘った。最後のあいさつで「大変な思いをされているが、体に気を付けて頑張ってほしい」とエールを送った。