熾烈な中学受験で灘と開成!東西の最難関を目指した親子が、これからの受験生親子に伝えたいこと
笑いあり涙ありの「幸せな中学受験」を経験した2組のご家庭によるスペシャル対談が実現!
参加してくださったのは、連載『ぎん太の家族とおうち勉強法』でお馴染みのぎん太くんママと、最愛の息子が最難関校に挑む様子を克明に綴ったTwitterが大反響を得て、書籍『君とパパの片道列車』が大ヒット中の灘中までの道さん(40代パパ、以下「灘中さん」)です。 過酷な中学受験を「幸せな体験」にできた “真逆”な教育方針の家庭2組に共通するものとは?
最終回では、「中学受験=つらいもの」だけじゃない、親子の絆を深めたかけがえのない日々を振り返ってもらいました!
息子さんのひと言に、灘中さん「最高の言葉」
――もしも、もう一度過去に戻れるとして中学受験をするかしないか選べるとしたら…お2人はどんな選択をされますか? 灘中さん:私は必ずさせますね。息子が進学してわかったんですが、中高一貫の私立中学はメリットが大きい。公立とはカリキュラムや授業の進み方がまったく違うんです。また、不合格の経験も今の息子には大事な基盤になっていますね。すべてはあれほど熱中して頑張った経験があってこそなので、過去に戻っても中学受験は外したくないです。 ――現在の息子さんのご様子はいかがですか? 灘中さん:それはもう本当に幸せそうにしています。今は部活動で忙しそうですが、毎日生き生きとしていて。羨ましいくらいです。 ――中学受験を終えられて、灘中さんは今後お子さんとどのように関わっていこうとお考えなのでしょうか? 灘中さん:伴走が終わりましたので、勉強については本人に任せて、こちらからはなるべく手を出さないつもりです。どうしてもひとこと言いたくなってしまう時も実際にはあるんですが、できる限り我慢しています。今後は、彼が自立できるように見守っていければと思っています。 ――息子さん自身は、進路についてどう見据えているのでしょうか? 灘中さん:とりあえず「就職には口を出さないでくれ」と言われています。もうこれは最高の言葉だなと思っていて。自分で自分の好きなように一生懸命生きている証です。私としては、徹底的に勉強を頑張った上で学歴がまったく関係ない人生を歩んでくれると面白いなって思っているんです。息子にもそう話したことがあるんですが、彼も「そうなるのもいいかな」と言っていました。 ――ぎん太くんママには下のお子さんがいらっしゃる訳ですが、やっぱり中学受験はやろうとお考えですか? ぎん太くんママ:末っ子が中学受験するかはまだわかりません。勉強を始めてみて、平均的な成績なら近所の公立でも十分だと思います。しかし、もし成績が特によかったり逆に悪かったりしたら、その成績に合った授業を受けられたほうが身になって楽しくていいと思うんです。そういう意味で、末っ子の成績次第では中学受験を勧めるかもしれません。環境さえ整っていれば、子どもはみんな伸びると思っています。