「リベリアってどんな国?」2分で学ぶ国際社会
ニュースで見聞きした国、W杯やオリンピックの出場国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。そういった中で「世界の国々をざっと理解できる」「聞いたことない国でもイメージできる」と支持されている本がある。『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)だ。 本書は世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。ここでは、本書から一部を抜粋して世界の国を紹介する。 【この記事の画像を見る】 ● リベリア共和国はどんな国? リベリアは大西洋に面したアフリカ西部に位置する国で、シエラレオネ、ギニア、コートジボワールと国境を接しています。 国名のリベリアは「自由」(liberty)にちなみます。 この国の海岸は胡椒海岸と呼ばれていましたが、1822年、アメリカ植民協会が、募金運動で得た資金で購入した地に、アフリカをルーツとするアメリカ解放奴隷を送りました。1847年、共和国として独立しました。 首都モンロビアは、建国を援助した当時のアメリカ大統領モンローに由来します。 ● アフリカ大陸初の女性大統領 リベリアでは1996年にアフリカ初の女性国家元首が誕生。さらに2005年には、エレン・ジョンソン・サーリーフがアフリカ初の選挙で選ばれた女性大統領となりました。 彼女はハーバード大学出身のエコノミストで、2011年には再選を果たし、またノーベル平和賞を受賞しました。 商船保有量がパナマに次いで世界第2位です。手数料が安いなどの便宜を図る便宜置籍船制度によるもので、実際にこの国を航行する船は少ないです。 主な輸出品は金で、輸出額の約半分を占めます。それに鉄鉱石やゴムが続きますが、経済的には厳しい状況が続いています。 首都モンロビアに「ジャパン・フリーウェイ」と呼ばれる道路があります。ODAで復旧工事を行っている日本に感謝して政府が改称し、2021年に完工しました。 p.p1 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 7.0px Helvetica} リベリア共和国 面積:11.4万km2 首都:モンロビア 人口:544万人 通貨:リベリア・ドル 言語:英語(公用語)、クペレ語などの民族語 宗教:キリスト教84.9%、イスラーム12% 隣接:シエラレオネ、ギニア、コートジボワール (注)CIAのThe World Factbook(2024年6月時点)、『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)を参照 (本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)
井田仁康