リーチ・マイケル、盟友・堀江翔太とのラストマッチは国立の決勝! 「同じフィールドに立てるのはうれしい。勝ちたい」
◆ラグビー ▽リーグワン・プレーオフ準決勝 BL東京 28―20 東京SG(19日、秩父宮ラグビー場) 2季ぶりの準決勝に挑んだBL東京(旧東芝)は、東京SG(旧サントリー)を28―20で下してリーグワンでは初の決勝に進んだ。この日フル出場で勝利に貢献したNO8のリーチ・マイケル主将は会見で「サントリーは最後まで、プレッシャーをかけ続ける。勝ててホッとした」と、大汗を拭った。 今季はレギュラーシーズンで2戦2勝だった相手。ただ、リーチが「今日はさすが、サントリー。絶対に(これまでと)違うことをやってくると予想して、その通りで。慣れないラグビーでプレッシャーをかけられた」と振り返るように、試合序盤は敵陣に入れず、終始ペースを握られた。前半24分までに0―10のビハインド。フッカー原田衛が「正直、やばかった」と冷や汗をかいた中で「チーム全体は落ち着いていた。マイケルさんが『ここは耐えるところ。焦らずにいこう』と言っていた」と、百戦錬磨の主将が導いた。 7―10で折り返した後半は、2分にフランカー佐々木剛のトライで逆転。15分に同シャノン・フリゼル、24分にWTBナイカブラの追加点で劣勢をひっくり返した。「腕相撲のような一進一退の攻防だったが、勝ってくれて本当によかった」と、BL東京のトッド・ブラックアダー・ヘッドコーチ。原田は「直前にケガ人も出てマジか、と思ったけど、準備していた選手が力を発揮してくれた。これが東芝の強さ」と胸を張った。 チームとしては、前身のトップリーグ時代を通じて8季ぶりの決勝の舞台(26日、国立競技場)。優勝すれば14季ぶりで、リーチにとっては初優勝となる。相手の埼玉(旧パナソニック)はフッカー堀江翔太が今季限りでの現役引退を表明しており、リーチは日本代表でW杯4大会をともに戦った盟友と現役最後の一戦を迎える。「同じフィールドに立てるのはうれしい」と言うリーチ主将は「もちろん、勝ちたい」と闘志全開で会場を引きあげた。
報知新聞社