広瀬アリス「メンタルやられすぎた」 今は平和で明るい恋愛がしたい
活躍する同世代の俳優や妹すずの存在は「意識したことはない」
“さまざまな表現の引き出し”という大きな武器を手に入れた感がある広瀬。これまで学園ものなどに出演した際には、同世代の女優たちとの共演が多く、「期待の若手女優」と括られ比較されることも多い。さらに妹すずも主演クラスで映画やドラマの出演が続くが「意識したことはないです。自分は自分なので」ときっぱり。 続けて「私のなかにはほかの俳優さんと比べて『こうしたい』とか『ああなりたい』という気持ちはないんです。単純に自分はお芝居が大好きなので、ずっと続けていきたいという思いだけなんです。特に今回の作品は、メンタル的にも非常にきつかったのですが、やり終わったあと『楽しい』って思えたし、自分のなかではしっかり成長を感じることができ、とてもやりがいがありました」と目を輝かせる。 「少女漫画の実写化だったり、キラキラした希望が満ち溢れた明るい映画ではありませんが、自分にとってはとてもパンチがある作品です。『決していい恋愛だけじゃない』というメッセージも個性的ですし、世界観も独特です」と作品をアピールした広瀬。 最後に「こうした恋愛は?」と問うと「絶対イヤです! 平和に明るい恋愛がしたいです」と即座に回答。 「色々な引き出しを持つ」女優という仕事の面白さと奥深さを感じられる瞬間だった。 (取材・文・写真:磯部正和) --------------------- ■広瀬アリス(ひろせ・ありす) 1994年12月11日生まれ。静岡県出身。2008年より女優活動を開始し、2009年には「ミス・セブンティーン」でグランプリを獲得し、同誌の専属モデルに。その後もモデル、女優として活躍し、『スープ~生まれ変わりの物語~』(12年)や『銀の匙 Silver Spoon』(14年)など話題の映画をはじめ、テレビドラマにも多数出演。待機作には『新宿スワン2』、『巫女っちゃけん。』、『氷菓』(ともに17年公開予定)などがある。