九里投手FA行使、新井監督「後悔ないように」背中押す
国内外の球団への移籍が可能となる海外フリーエージェント(FA)権を行使することを決めた広島東洋カープの九里亜蓮投手(33)。12日に広島市南区のマツダスタジアムで、「もっと野球がうまくなりたいし、レベルアップしたいという気持ちを常に持っている」と語り、自身が成長するための決断であることを強調した。 【画像】海外FA権行使を表明した九里投手=東直哉撮影 九里投手はこの日、球団事務所を訪れ、FA権の申請書類を球団へ提出した後、報道陣の取材に応じた。11年間を過ごしたカープについて「色々な方に支えられ、ここまでやってこられた。感謝の気持ちが強い」と振り返った。 事前に新井貴浩監督(47)には相談していたといい、「選手として取った権利。後悔のないようにしてくれたらいい」と背中を押された。米マイナーリーグでのプレー経験を持つ米国人の父親からも「挑戦することは大事だ。これからも変わらず応援している」と激励されたという。 カープの鈴木清明・球団本部長は「数年前からアメリカで挑戦したいというのは聞いていた。最後のチャンスなので、行ってきなさいということ」と話した。