もろさわようこさん死去、99歳 女性史研究家、差別の歴史分析
女性差別の歴史に関する著作などで知られる女性史研究家、もろさわようこ(本名両沢葉子=もろさわ・ようこ)さんが29日未明、間質性肺炎のため川崎市で死去した。99歳。長野県出身。 2006年に結腸がんが見つかり手術、療養していた。 独学で勉強した後、長野県の地方紙記者、紡績工場の学校教師などを経て、女性運動家の市川房枝が主宰する婦人問題研究所員となり「婦人展望」の中心的な編集者として活躍した。 日本の女性差別などを分析し、1965年「おんなの歴史」を発表。「信濃のおんな」(69年)で毎日出版文化賞受賞。