スコッティ・シェフラー、ジャック・ニクラウスと生後間もない息子ベネット君の前で今季5勝目【コラム】
タイガー・ウッズの全盛期に並ぶ、あるいは超えたとも言われるスコッティ・シェフラーがPGAツアーのザ・メモリアル・トーナメントでコリン・モリカワとの接戦を制し、シーズン5勝目、ツアー通算11勝目を挙げた。 ウィニングパットを沈め18番グリーンをおりた先には大会主催のジャック・ニクラウスが待っていた。メジャー通算18勝のレジェンドとがっちり握手を交わし、祝福されたシェフラーは「素晴らしい大会を催してくれてありがとうございます」と感謝の言葉を口にした。 最終日はパープレーよりも良いスコアで回った選手がわずか6人という難コンディション。シェフラーも苦しんだが「難しかったがゴルフの試練を楽しめた。今日は特に素晴らしいプレーはできなかったが(勝つのに)十分なプレーはできた」と1打差の勝利に胸を張った。 格別だったのは1か月前に生まれたばかりの長男ベネット君の前で優勝し、息子を抱きしめたこと。「覚えていないだろうけれど彼の前で勝てて良かった」と新米パパはデレデレ。 優勝賞金400万ドル(6億円強)を稼ぎ今季の獲得賞金は2,400万ドル超え、何と36億円を突破した。次戦は全米オープンが控えており、もちろんシェフラーは最有力優勝候補のひとりだ。 ちなみに全米オープンの前に5勝を挙げたのは1980年のトム・ワトソン以来。もしかするとタイガースラム(年をまたいだグランドスラム)を達成した2000年のタイガーのメジャー3勝、年間9勝をも超えるかもしれない。 「Scheffler is hard to beat. (シェフラーを負かすのは難しい)」とライバルたちが口々に言う絶対王者の勢いはどこまで続く?