アディショナルタイムに大逆転

ポチェッティーノ監督とハグし勝利を喜び合うパルマー photo/Getty Images

プレミアリーグ第31節、チェルシーはマンチェスター・ユナイテッドを4-3と下した。アディショナルタイムにコール・パルマーがPKを含む2点を叩き込み、劇的な逆転勝利となった。パルマーは前半にも得点を決めており、土壇場でのハットトリック達成はまさに驚きだった。 予想だにしなかった展開、そしてここぞの場面でクオリティを見せたパルマーの大活躍に、チェルシーOBの元イングランド代表MFジョー・コール氏は目を細めている。同氏は『TNT Sports』に次のように語った 「彼（自身）ですら、ここで何が起こったんだと思っているに違いない。彼は注目に値する存在だった。シーズン最高の契約だったよ」 「彼はこのチームの首根っこを引っ掴んで、『これは僕のチームだ。このチームを引っ張っていくのは僕だ』と言って去っていったんだ。絶対に彼を中心にチームを構築すべきだ。彼はそれができる個性を持っている。彼が（チャンスを）逃すとは誰も思わなかっただろう。本当にクールだ」 トッド・ボーリーオーナーの体制となってから若手選手を積極的に獲得し若返りを図るも、思ったような結果が出ないチェルシー。リーグテーブルの10位近辺を行ったり来たりと今季も問題が解決しているようには見えないが、マンチェスター・シティから今季獲得したパルマーの活躍はまさに一筋の光明だ。 コール氏が言うように、パルマーにはこれからチームを引っ張っていけるだけのクオリティ、そしてカリスマ性も備わっているように思える。悩める名門を復活させるのはこの21歳なのか、来季に向け期待が高まる。