菅、麻生もブチギレで「岸田降ろし」が加速…次に反旗を翻す「意外すぎる議員」の名前
再選を望むのはたった3県のみ
実際に朝日新聞が全国の自民党都道府県連幹事長宛てに行ったアンケートによると、次期総裁選で岸田首相の再選を望むのは、茨城県、広島県、福岡県の3県のみだった。広島県は岸田首相自身の地元であり、福岡県は宏池会の名誉会長を辞したものの、いまだ影響力を保持する古賀誠元自民党幹事長が控えており、さらに岸田首相の最側近である松山政司参院幹事長の地元でもある。 一方で、「望まない」と回答したのは、岩手県、静岡県、愛知県、岐阜県そして岡山県で、興味深いのはポスト岸田の呼び声が高い上川陽子外相が所属する静岡県が入っている点だ。上川氏は派閥解消前に宏池会に所属していた。 ポスト岸田を狙う林芳正官房長官が所属する山口県は、どちらでもなかった。だが官房長官は首相を補佐する立場であり、その官房長官が所属する県連が積極的に現首相の続投を望まないというのは、岸田首相にとって現実は厳しいことが伺える。 6月19日に行われた党首討論で、国民民主党の玉木雄一郎代表から「四面楚歌ではないか」と聞かれ、岸田首相は「そうは感じてはいない」と否定して持ち前の“鈍感力”を遺憾なく発揮。しかし危機はじわじわと忍び寄っている。 「我々は衆院選が11月に行われると想定している。9月末に総裁選が行われ、その後すぐに臨時国会を召集。急いで補正予算を上げた後、いよいよ解散だ」 ある公明党関係者が耳打ちしてきた。衆議院の任期は2025年10月末だが、その夏には東京都議選と参院選が重なるため、同党にとって非常にハードな選挙戦が強いられる。だから本音では、衆院選はなるべく年内に行ってほしいというわけだ。 だから、秋に予定された同党の党大会は、延期されるかもしれない。同党の山口那津男代表は6月18日の会見で、「(党大会は)9月に開催することが基本」とする一方、情勢に変化があれば日程をずらす可能性にも言及。いちおう岸田首相の顔を立てつつ、現実的に対応する方針を示した。 周囲はじわじわと固められている。「四面楚歌」の元となった西楚の覇王・項羽は、天運を悟って「時利あらずして、騅逝かず」と嘆いた。岸田首相は自分の天運をいつ悟るのか。 さらに関連記事『【完全予測】「次の総選挙」で落選する「裏ガネ議員」全実名を大公開…! 』では、次の総選挙で落選しうる「裏ガネ議員」たちを実名で予測している。
安積 明子(政治ジャーナリスト)