英総選挙、党首討論は「互角」 前日情勢調査は「労働党歴史的大勝」
英総選挙の投開票日まで1カ月となった4日夜、初の党首討論が中部マンチェスターで開かれた。保守党を率いるスナク首相は減税や移民の減少といった「明確な計画と大胆な行動」をアピールした。情勢調査で最大野党・労働党の歴史的大勝が予想されるなか、同党のスターマー党首と互角の舌戦を演じた。 【写真】現首相で保守党党首のスナク氏(左)と労働党党首のスターマー氏=AP 調査会社ユーガブは3日、下院(定数650)の獲得議席予測を発表。労働党の422に対し、保守党は140と3倍の差をつけられた。保守党にとって、ブレア党首(当時)の労働党に大敗を喫した1997年よりも悪い結果で、スナク氏の討論の出来次第では、逆転が更に難しくなる可能性があった。 スナク氏は、高騰する生活費や崩壊気味の公的医療サービス、危機感が高まる安全保障などについて「我々の計画はうまくいっている」と主張。一方、スターマー氏は14年間に及ぶ保守党政権の「混乱」を強調し、「変革」の必要性を訴えた。
朝日新聞社