上川隆也が「問題物件」で愛犬を役作りの参考に!?「演じるキャラとはかけ離れ過ぎて…(笑)」
──演じていて、犬頭はどんな人物だと捉えられていますか? 「そもそもの話になりますが、犬頭は“人物”なのかな…? と(笑)。視聴者の方には『この人は何を考えているのだろう?』と感じてもらえるようなキャラクターを作り上げたいですし、“犬頭はこのような人物だ”と説明できないような、枠にはまらない人物と捉えられるよう演じたいです。これまで皆さんに届けられた情報や公式の発表と矛盾しないよう、彼のキャラクター性を大切にしつつ、表現方法を模索し続けています」 ──犬頭の人間離れした言動も、見どころの一つではないでしょうか。 「原作の彼の行動や能力は常軌を逸していて、まさに人間離れしている姿が見受けられます。監督やプロデューサーと試行錯誤を繰り返し、彼のキャラクターを構築している最中なので、彼の言動でどこまで踏み込むことができるのかを常に問いながら挑戦しています」 ──ホラーやサスペンスの中にコメディー要素もある“サスペンスコメディードラマ”というジャンルの難しさは感じていらっしゃいますか? 「ユーモアの部分が多くなってしまうと物語として意味をなさなくなってしまいますし、逆にサスペンス要素が強すぎると、コメディー要素が薄まってしまう。このバランスをうまく取って、皆さんにドラマを堪能していただきたいと思っているので、内田さんをはじめ共演者の皆さんと力を合わせて、完成度の高い作品にするべく、尽力していきたいです」 ──ちなみに、本作のコメディー要素というと…? 「このドラマの笑いの部分は、犬頭と恵美子との掛け合いで生まれているという手応えがあります。2人のやりとりの“面白み”が、本作でのコミカルな部分を担う大きな要素の一つです」
──バディとなる内田さんとは良いコンビになりそうでしょうか? 「とんでもなく有力なパートナーです。ふと、今は本来の内田さんなのか、恵美子なのか分からなくなる時があって。普段の会話で、僕が投げかけた言葉に対して新鮮な反応をしてくださる内田さんと、作中で事件を目の当たりにして予想外な発言をする恵美子のキャラクター性は、ほぼズレがないように見受けられるんです。僕が台本に書いていないことを発したとしても、新鮮なリアクションで受けてくださるので、会話も膨らんでシーンに厚みが増すのかなと。これは、僕としてはとてもありがたいことです」 ──愛犬家の上川さんですが、犬になる(!?)という役どころを聞いた際、率直にどう思われましたか? 「犬を“めでる”気持ちと、犬に“なる”気持ちは、やはり全然違います(笑)。演じるのは簡単ではないと思いますが、役者として、低くない山を越える挑戦を楽しみたいです」 ──上川さんの愛犬・ノワールちゃんを見て、演技の参考にされることも…? 「今回演じるキャラクターと、わが家のノワールはかけ離れ過ぎていて(笑)。犬特有の行動パターンや習性といった要素を参考にできる部分もありますが、数時間彼女を観察しても、犬頭との共通項がない…というのが正直な感想です。だからこそ、既存の概念にとらわれることなく、自由にこのキャラクターを演じようと思っています」 ──最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。 「破天荒な犬頭と、どこか抜けている恵美子の凸凹コンビが、毎回奇妙な物件に出合い謎を解決していきます。サスペンスフルであったりホラーテイストであったりと、毎話バラエティーに富んでいる物語の行方を、水曜日の夜10時に、ぜひお楽しみください」