櫻坂46、全国ツアーファイナル・東京ドーム2Days公演を開催「まだまだ上があると思って活動している」
雰囲気異なるバラエティ豊かなユニット曲
再びメンバーの和気藹々としたMCを経て、ライブも折り返しへ。藤吉と中嶋、村井優が『恋は向いてない』、山崎と小島凪紗、向井純葉が『真夏に何が起きるのかしら』、森田と谷口愛季、山下瞳月が『心の影絵』と、メインステージや花道、サブステージなどを駆使して、バラエティ豊かなユニット曲でグループの多彩さを提示していく。 また、武元唯衣を中心とした8thシングルBACKSメンバーが、椅子やステッキを用いた華やかなダンスで一体感を作り上げると、その流れで『油を注せ!』へ突入。5月に実施された「8th Single BACKS LIVE!!」で付けた自信がダイレクトに反映された、キレのあるパフォーマンスでその一体感をさらに高めていった。 会場に雑踏の音が鳴り響くと、花道には山下がひとり姿を現し、ペンライトが消えた客席はしんと静まり返る。そのまま三期生メンバーが加わると会場が暗闇と化し、三期生がステップを踏む音だけが響き渡る。続いて、彼女たちにスポットライトが当たり、無音の中で前衛的なダンスが繰り広げられ、そのまま『静寂の暴力』へとつないでいく。 彼女たちの渾身の歌とダンスは、まるで暗闇の中で強烈な光を放つような強烈な存在感で、一瞬たりとも目が離せない。加入から2年に満たないながらも、すでに三期生がグループにとって重要な存在に成長したことは、この1曲からも十分に伝わったことだろう。 彼女たちに惜しみない拍手が送られたあとは、いよいよライブも終盤戦に。不穏なSEに合わせて観客がクラップを続ける中、印象的な〈Whacha say we do?〉のシンガロングが響き渡り、新たな衣装に着替えたメンバーがステージに登場。『マンホールの蓋の上』で会場のボルテージを再び上昇させていく。その熱量は続く『BAN』でさらに高まりを見せ、選抜メンバーとBACKSメンバーがバトルしながらも最後にひとつになる新たな演出で会場を沸かせることに。 さらに、『承認欲求』『Start over!』と代表曲を立て続けに披露すると、メンバーの全身全霊のダンスに応えるように、Buddiesも盛大な声援やコールを響かせ、クライマックスに相応しい熱量で会場を包み込んだ。 2時間近くに及んだライブも、いよいよラストナンバーへ。派手なイントロダクションに続いて、6月26日リリースの9thシングル『自業自得』がついにライブ初披露される。新センターの山下を中心に、MV同様に赤や青のペンキが飛び散った白い衣装を着用したメンバーは、ダンサブルなビートに乗せて、細かな動きを交えたダンスで唯一無二の世界観を構築。山下はシングル表題曲初センターながらも、先輩メンバーに負けず劣らずの存在感を発揮させ、櫻坂46の次なる一歩を見事に提示してライブ本編を終了させた。 アンコールは今ツアーの見どころのひとつでもある、三期生による『Anthem time』と一、二期生による『ドローン旋回中』が交互に披露されるスペシャルアレンジからスタート。 一部メンバーはトロッコに乗ってアリーナを回遊し、手にしたタオルを頭上高くでくるくる回しながら、オーディエンスと再び一体感を作り上げていく。その流れは、続く『Buddies』にも引き継がれ、楽曲が持つポジティブなパワーと比例するように目一杯明るくなった会場で、メンバーとBuddiesとの絆を確かめ合った。 その後のMCでは、15日公演に発表された8月23~25日開催の「9th Single BACKS LIVE!!」に続いて、11月23日&24日にZOZOマリンスタジアムにて「4th YEAR ANNIVERSARY LIVE」の開催がサプライズ発表され、会場は歓喜の声に包まれた。