衆院選県区～ＡＩで見る第一声（３区）
衆院選本県3小選挙区には計10人が立候補しているが、各候補者は、どの言葉で、有権者に思いを訴えようとしているのか。本紙が掲載した第一声の記事をＡＩ技術「テキストマイニング」で分析した。（届け出順） 波及効果動詞で強調 石黒覚候補（立新）は国の現状を表した「ゆがむ」や、「一級建築士」として国の「設計」を「やり直す」という決意の言葉が入った。自身が掲げる「庄内」「最上」の「大地」を「守り抜く」や、党の「政権交代」こそ「最大」の「政治改革」というフレーズも目立った。 戦争問題連想目立つ 山田守候補（共新）は、先日、ノーベル平和賞を受賞した「日本原水爆被害者団体協議会」が大きく表示された。さらに強行採決された日米「安全保障関連法案」をはじめ、「核兵器禁止条約」「集団的自衛権」といった語など、戦争を巡る問題を連想させるものが目立った。 現状から決意の言葉 加藤鮎子候補（自前）は「酒田港」「関連産業」「風力発電」といった本県沖での洋上風力発電事業の建設拠点「基地港湾」関連と、「米価」「激甚災害」の単語が目立った。動詞では「つなげる」「呼び込む」といった波及効果などを連想させるワードが強調された。
データ分析を手がけるユーザーローカル（東京）のＡＩテキストマイニングツールで調査した。単語を使用頻度などで点数化して評価するのが特徴。「今日」「思う」など一般的な文書で使われる単語よりも、それぞれの演説に出てくる「特徴的」な単語を高い点数で扱い、文字の大きさを分類した。文字の色は青が名詞、赤が動詞、緑は形容詞、灰色が感動詞を示している。
