被弾も「大きな懸念材料にはならない」 3Aで実戦復帰の山本由伸に現地メディアは「嬉しい驚き」「マイナー滞在は短いはず」とポジティブ見解
右肩腱板損傷のため負傷者リスト入りとなっている、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が現地時間8月28日、マイナーで実戦マウンド復帰を果たした。オクラホマシティ・ドジャースの一員として、敵地でのラウンドロック・エクスプレス戦で2イニングを投げている。 【動画】山本由伸、ドジャー・スタジアムでの奪三振ショーをチェック! 山本は戦列を離れた6月18日の本拠地カンザスシティ・ロイヤルズ戦以来、およそ2か月半ぶりの実戦登板となった。大谷翔平、タイラー・グラスノーらとともに、今季のドジャースの新戦力として大きな期待が寄せられていた山本は離脱前までに6勝をマーク。今回の登板を受け、日本人右腕の現在の回復ぶりが順調であるとして、米国内でも報じられている。 スポーツサイト『FANSIDED』はこの日の山本のピッチングについて、「ヤマモトは現在トリプルAでリハビリ任務中だが、着実に回復していることは嬉しい驚きだ」などと伝えた。また、「7月中旬に60日間の故障者リスト入りとなった時、ファンはシーズンの残りは復帰できないのではないかと心配した。しかし、メジャーに復帰するにはマイナーリーグで数回先発すれば十分だろう」と見解を示している。 さらに、投球内容についても振り返っている。「ドジャースがショウヘイ・オオタニ・ボブルヘッドナイトでボルティモア・オリオールズに勝利した水曜の夜、ヤマモトはオクラホマシティで2イニングを投げた。ヒット1本とホームラン1本を許したが、それ以外はエクスプレスの打者全員を塁に出さず、2三振を奪った」と記している他、「本塁打を打たれたことは少し気がかりかもしれないが、ヤマモトはメジャーでは本塁打に悩まされていないため、大きな懸念材料にはならないだろう。現在は錆を落とす段階にあると見られる」と指摘する。 加えて同メディアは、山本のデビューイヤーのここまでについて、「ソウルでのひどいデビューの後、彼のパフォーマンスは劇的に改善した。対戦相手のファンからの『高給取り』や『過大評価』というレッテルを振り払うことは決してないだろうが、今シーズン、リーグで最も成長した投手のひとりであることは明らかだ」と評価。今後についても、「マイナーリーグでの滞在は短いはずで、MLBポストシーズン初出場を求められる前に、レギュラーシーズンであと2、3回先発出場できるだろう」と見通している。 故障に見舞われたとはいえ、ルーキーイヤーでのピッチングを現地メディアから高く評されている山本。背番号18を背負い、再びメジャーのマウンドに立つその姿は、もうすぐみられるはずだ。 構成●THE DIGEST編集部