「特権が与えられる」韓国メディアが世代別の北朝鮮女子代表が強い理由に言及。「積極的な投資」U-17女子W杯で準決勝進出
U-17女子ワールドカップ準々決勝、U-17北朝鮮女子代表対U-17ポーランド女子代表が27日に行われた。試合は北朝鮮が1-0の勝利を収めている。先月行われたU-20女子W杯では決勝で日本を破り、最多タイとなる3度目の優勝を成し遂げた。韓国メディア『The JoongAng』が報じた。 【一覧表】女子サッカー最新FIFAランキング。なでしこジャパンの順位は? 現在開催中のU-17女子W杯では圧倒的強さでグループリーグを突破。準々決勝では、日本が初戦でスコアレスドローだったポーランドの固い守備を崩し、1点のリードを守り切って勝利している。 コロナ禍の影響で北朝鮮は、国際舞台から遠ざかり、対外試合を制限していたにも関わらず、世代別の北朝鮮女子代表の成長は著しい。U-20女子W杯の出場権を獲得した3月のU-20女子アジアカップでは、日本に勝利して優勝。W杯本大会でも圧倒的な強さで、またも日本を破っている。そして、5月のU-17女子アジア杯でも決勝で日本を破って優勝し、U-17女子W杯は準決勝に進出した。 アジアのみならず、国際舞台でもその実力を発揮している北朝鮮だが、その強さには平壌国際サッカー学校の存在があった。同メディアは、「北朝鮮は、9歳から15歳の才能を持つ若手を全国から選び出し、段階的なテストを経て、各年齢層のエリート選手を選抜するシステムを構築。2013年に設立された平壌国際サッカー学校では、200人の生徒のうち約40%が女子選手で、体系的なトレーニングプログラムや科学的なコンディショニング、さらには海外合宿といった様々なサポートが提供されている」と伝えた。 さらに、「こうした支援を受けた選手たちは、各年代別代表チームに選抜された後、国際大会で好成績を収めると「体育英雄」の称号とともに、首都平壌に居住できる特権が与えられるという報酬を受ける」と選手のモチベーションとなる報酬も与えられるという。 なでしこジャパンのFIFAランキングは7位、北朝鮮は9位となっているが、世代別の北朝鮮代表は実力でも日本を上回っている。北朝鮮は、今回のU-17女子W杯でも優勝を果たすことができるか。
フットボールチャンネル編集部