金沢市役所の「おくやみ手続き案内窓口」。９月からは事前予約すれば、この窓口だけで手続きを終えることができる

　金沢市は、身内が亡くなった際の手続きについて、事前予約した人を対象にワンストップで対応する窓口を設ける。予約は9月2日から受け付ける。現在は手続きごとに担当部署を回る必要がある上、待ち時間が長くなるケースもあり、遺族の負担軽減につなげる。 　16日に開かれた市議会市民福祉常任委員会で、市側が概要を説明した。 　おくやみの手続きは印鑑登録証の返却、市税の振替口座変更など多岐にわたり、担当課は庁舎内だけで15カ所に上る。市は現在、第1本庁舎1階の市民課前にある「おくやみ手続き案内窓口」で遺族から状況を聞き取り、それぞれの担当課につないでいる。 　9月2日から電話やインターネットで、2日後以降の開庁日を対象に来庁の予約を受け付ける。それぞれの人ごとに必要な手続きを事前に把握し、1階の案内窓口に関係書類をそろえておくことで、1カ所で手続きが済むようにする。 　予約は平日（午前9時～午後5時）の専用ダイヤルのほか、インターネット上に新設する「おくやみ手続きガイドシステム」と市電子申請サービスでは24時間、予約を受け付ける。予約は1日最大6組まで。 　ガイドシステムでは、約20の質問項目にチェックを入れるだけで必要な手続きや持ち物、担当課の電話番号を確認できる。市担当者は「1つの専用窓口で手続きが完了できるようにし、ご遺族の負担軽減を図りたい」と話した。