【海外】SYM新型「TTLBT」は快適・快速のマキシスクーター! サイドケースも搭載のプレミアムスポーツツアラーだ
エンジン シリーズトップのMAXSYM TL 508と同型を採用か
エンジンに関する正式な発表はないが、おそらくシリーズ最高のMAXSYM 508のエンジンが搭載されると見られ、逆バランスシリンダーと多板式自動湿式クラッチを備えた直列2気筒エンジンは、高速時のエンジン振動を効果的に低減し、始動時から後輪に振動のない動力を供給。 気筒あたり4バルブののDOHC、508ccの排気量のエンジンで最大出力は33.5kW(44.9HP)@6750 rpm。動力性能は、同容量の競合製品の中で最高レベル。
モーターサイクルスタビリティコントロールも装備で安全で最先端の走りを提供
TTLBTにはVitesco EMS システムが搭載されており、「ノーマル with TCS」(TCS による最大出力)、「ノーマル」(TCS なしの最大出力)、および「レイン」(TCS による低減出力) モードを提供し、エンジンの全出力を解放したり、道路状況に応じて選択が可能となっている。 モーターサイクルスタビリティコントロール(MSC)は、直線だけでなくカーブでもABSとTCSを提供し、TTLBTをより先進的で安全なスポーツツアラーとする。ボッシュの6軸慣性測定ユニットがコーナリング時の車両の動きを検出するため、9.3MP油圧ユニットがバイクを傾ける際の特定の制動力を調整する。そのためMSCは、より急なリーンアングルを使用する場合に後輪のスリップを防ぐためにエンジン出力を調整することができる。 先日、ホンダのSH350iなども紹介させて頂いたが、ヨーロッパではミドル~ビッグスクーター市場も活況を呈している。その中でTTLBTも、マキシスクーターの領域で日本勢のホンダのX -ADVやヤマハのTMAX560などの強力なライバルとなり、市場をリードしていくことだろう。現在SYMから日本に正式に導入されているのは一部モデルのみになっているが、こうした魅力的なモデルも日本にも導入されることを期待していきたい。
川越 雅樹