<解説>「女子ーズ」公開から10年 ブレークしすぎて「続編不可能」な5人の“戦隊ヒロイン”を振り返る
超貧乏でバイトを掛け持ちし、グループの中ではツッコミ役を務めた「イエロー」ことフリーターの黄川田ゆりを演じたのは高畑充希さんだった。ミュージカル「ピーター・パン」に「奇跡の人」と舞台で活躍。“月9”ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)」(フジテレビ)直後の朝ドラ「とと姉ちゃん」(2016年度前期)ではヒロインを務め、「過保護のカホコ」(日本テレビ)「にじいろカルテ」(テレビ朝日)と出演作の途切れない人気ぶりだ。
7月から放送される“月9”ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ)でヒロインを演じるなど、これまた作品が途切れない有村架純さんも「女子ーズ」の一員だった。有村さんが演じた「グリーン」こと緑山かのこは、演技がクサすぎていい役をもらえない劇団員。感動屋で優しいしゃべり方だったが、後半で別の本性が垣間見えるというキャラだった。高畑さんも出演した「いつ恋」で高良健吾さんとダブル主演を務め、その1年後、朝ドラ「ひよっこ」(2017年度前期)で朝ドラヒロインの座を射止めた。
なぜか「ブルー」と同系色の「ネイビー」として採用された紺野すみれを演じたのは山本美月さんだ。実家が財閥のお嬢様キャラだが、好きになる男の趣味が悪いという役どころを好演。その後も「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」(フジテレビ)や映画「貞子vs伽椰子」「ピーチガール」「ザ・ファブル」など数々の作品に出演。「HOPE~期待ゼロの新入社員~」(フジテレビ)、「パーフェクトワールド」(カンテレ)で共演した瀬戸康史さんと2020年に結婚している。
当時のインタビューで、続編の話になると、5人は「毎週やりたい!」と口をそろえ、「朝だと下ネタが言えないから、深夜だね」や「戦いのシーンはまとめ撮りでね」などと具体的にプランを立てて、盛り上がっていたものだった。そこから10年がたった現在、「続編不可能」と言われるほど、ブレークした5人のフレッシュな姿と演技を見返してみては。