ホンダが中国市場に投下した電気自動車。BEV販売終了した日本の未来も変えるのか?
今年4月に開かれた北京モーターショーでホンダが披露したのは4台の電気自動車(BEV)。しかも、なかなかのイケメン揃いで、いずれも中国市場に間もなく投下される予定だとか。 ▶︎すべての写真を見る 4台のうち、上の写真のスポーティな4ドアクーペと、2台のSUVは新ブランドの「イエシリーズ」からリリースされる。 「イエ」とは火偏に華と書く漢字を簡略化した一文字で、明るく光り輝くという意味。 今後このイエシリーズからは2027年までにこの3車種を含めた6車種が発売される。
未来感溢れる「イエ」シリーズ
イエシリーズの第1弾として2024年末に販売が予定されているのは、「P7」と「S7」という2台のSUV。 どちらも1モーターで後輪を駆動させる後輪駆動モデルと、2モーターによる四輪駆動モデルが用意される。
F1に挑戦している同社らしく、走りにはこだわっているようで、後輪駆動モデルは軽快でスッキリしたハンドリングを実現し、四輪駆動モデルは高出力ながら意のままに操れるとしている。
P7とS7は基本的なフォルムが同じだが、フロントマスクやリアライト形状などで差別化されており、どちらもパキッとしたラインがボディ横を貫くのが印象的。 またAIや各機能と連動して、インパネやドアパネルに備えられたLED発光パターンが変わるらしい。
この2台に続くイエシリーズ第2弾として予定されているのが「GTコンセプト」。 コンセプトと名前に入っているくらいだから、販売時には多少変更されるのだろうが、2ドアクーペに見えるこのフォルムにまず魅了される。
インテリアはまるでレーシングカーのコックピットみたいだが、デジタルのサイドミラーや大型ディスプレイ、シフトレバーではなくタッチ式シフトスイッチなど、かなり未来的だ。だからドライバーはつい走ることに集中してしまいそうだが、助手席がつまらないわけではない。 助手席の前に備わる大型ディスプレイは遠焦点ディスプレイなるもので、ホンダの4輪車として初採用されるという。