国産旅客機「YS11」が航空宇宙技術遺産に 成田空港そばの航空科学博物館に認定証
日本初の国産旅客機「YS11」が日本航空宇宙学会から4月に入り、航空宇宙技術遺産に認定され、成田空港に近い航空科学博物館(千葉県芝山町岩山)に19日、認定証が贈られた。 同館にはYS11の試作1号機が施設のシンボルとして展示されている。 昭和37年8月に初飛行に成功し、日米両国の型式証明を得るための飛行試験機として使われた。 YS11の開発を主導した同館の木村秀政初代理事長が、昭和57年にラストフライトを行った同機を平成元年、同館で受け入れた。 同機は日本の航空史上、開発当時の航空技術がうかがえる傑作機と評価され、技術遺産に認定された。 同館は認定を受け、屋外での展示で老朽化が進むYS11を開発当時の色に塗装し直す方針。認定までの足跡をたどる企画展も計画する。