牛乳の消費拡大呼び掛け 中信の酪農家が松本駅前でPR
木曽地域から大北地域までの酪農家31軒でつくる中信地域酪農協議会は21日、松本市の松本駅前で牛乳の消費拡大を呼び掛けるPR活動をした。消費が落ち込む年末年始に向けた恒例の取り組みで、牛乳や牛乳用調味料「ミルメーク」とともにチラシを配布して理解を求めた。 200ml入りのパック牛乳1000個と3種類の味を詰め合わせたミルメーク1900袋を用意。生産者やJA全農長野の職員ら15人ほどが参加し、餌代の高騰などに苦しむ酪農家の状況も訴えて「飲んで応援して」と呼び掛けながら手渡していった。「牛乳大好き」と駆け寄り、うれしそうに受け取る子供もいた。 気温が低い冬場は牛の乳量が増える一方、小中学校の冬休みで給食需要がなくなったり一部のスーパーが年始に休んだりと生産過剰になりがちだという。協議会によると、餌代はこの3年ほど高止まりが続き、廃業者も増えている。 太田亨会長(48)は「牛乳は100%国産だけれど、10年後、15年後は維持できないかもしれない。こうした活動を通して消費者に理解が広がれば」と願っていた。
市民タイムス