【大企業トップはまだ少ない】女性社長率15%超に―東京商工リサーチ調査 : 輩出トップは日大480人
政府や自治体の創業支援や事業承継支援に加え、企業を巻き込んだ女性の活躍をサポートする取り組みが少しずつ広がり、女性経営者が増えつつある。
東京商工リサーチの調査で、2024年の全国の女性社長は64万9262人(前年比6.0%増)となり、前年から3万7038人増加した。全国の社長の15.24%(前年14.96%)で、初めて15%を超えた。初めて調査を実施した2010年の21万2153人からは、14年間で3倍となった。 東京商工リサーチが保有する約425万社の経営者情報(個人企業を含む)から、女性社長と病院・生協などの理事長を抽出し、分析した。 都道府県別の「女性社長率」(全社長数に対する女性社長数の割合)は、最高が沖縄の20.62%で、山梨17.36%、東京17.21%、茨城16.99%、大阪16.82%が続いた。一方、低いのは新潟9.69%、山形9.78%の順で、この2県だけが10%を割り込んでいる。
年齢が判明した女性社長の平均年齢は65.1歳で、男性社長の平均63.3歳より1.8歳高い。 年代別の分布では、70代が25.8%で最多。以下、60代24.6%、50代21.5%、80代以上14.6%、40代10.1%、30代2.7%、20代以下0.3%の順。 経営する企業の売上高別では、「1億円未満」が69.8%で、全体の約7割を占めた。次いで、「1億円以上5億円未満」が23.0%で、5億円未満の合計が92.9%と9割超を占めた。 一方、「100億円以上」0.21%、「50億円以上100億円未満」0.27%で、合わせても1%に満たない。 女性社長の出身大学で最も多かったのは日本大学480人。慶応大学、早稲田大学が続いた。
女性社長数上位の大学
・日本大学 480 ・慶応大学 410 ・早稲田大学 355 ・東京女子医科大学 322 ・青山学院大学 243 ・同志社大学 201 ・東京大学 189 ・日本女子大学 187 ・明治大学 172 ・上智大学 168 出所 : 東京商工リサーチ