エストニア首相を指名手配に ソ連時代の記念碑撤去に反発
タリン、エストニア、2月14日 (AP) ― ウクライナ侵攻を巡ってロシアと西側諸国の緊張が高まりを見せる中、バルト三国のエストニアにある「ソ連の記念碑を撤去した」容疑で、ロシア内務省が同国のカラス首相を「指名手配リスト」に載せた。 ロシアの独立系ニュースメディア「メディアゾナ」は2月13日、カラス首相がリストに載っていると最初に報じたが、同首相は以前からリストに載っていたという。指名手配リストには他のバルト三国の高官や議員も多数含まれている。 指名手配リスト入りは、同首相が国内にある第2次世界大戦に関する、ソ連の記念碑を撤去したことに関係している。 エストニアとバルト三国のNATO(北大西洋条約機構)加盟国であるラトビアとリトアニアも、ソ連占領時代の「好ましからざる遺産」として、記念碑を撤去してきた。 2年前のロシアによるウクライナ侵攻を受けて、ポーランドやチェコでも赤軍兵士の記念碑が数多く撤去されている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)