関西演芸協会のレジェンド公演が大入り盛況! 来年の昭和100年見据え、86歳・青芝フック「生きている限りやる」
関西演芸協会が主催する公演「甦(よみがえ)る、昭和演芸」が29日、大阪・心斎橋角座で開催され、同協会会長の落語家・桂福団治、青芝フック、若井ぼんらが出演した。 同協会は上方演芸の芸人約260人が所属する親睦団体。1960、70年代の古き良き時代を知る芸人も多く、当時を振り返るトークショーなどが行われた。 劇場のスクリーンには、「かしまし娘」「フラワーショウ」「レツゴー三匹」ら道頓堀時代の角座を支えた往年のスターの舞台映像が流され、福団治は「涙が出る」と懐かしみ、トリの落語では「桂小春」時代のテレビでも放送NGだった「ペケペン落語」の下ネタも披露した。 漫才コンビ「若井ぼん・はやと」で活躍したぼんは、デビュー当時の芸名を「大海原海賊・盗賊」にするプランがあったことを明かし「『海原お浜・小浜』さんがいるのにと怒られた」といい「ぼーと・はやと」で発表したが「ぼん・はやと」と誤って報道され、そのままになったという。 また、自由奔放だった当時の演芸界を振り返り、ぼんは「『飲む打つ買う』はフックさんだった」と証言。フックは「もう卒業した。過去は忘れた」と苦笑したが、現在86歳で「ゴルフはハーフ47」と元気ぶりをアピールした。なお、友情出演を予定していたものまね芸人・上純一(サウンドコピー)は体調不良のため休演となった。 本公演は、協会の企画部長を務めるシンデレラエキスプレス・渡辺裕薫が携わり、大入り満員の盛況ぶりに「次につながる。恒例、継続的にできれば。師匠方も楽しみにしている」と手ごたえをつかんだ様子で、ぼんも「骨とう品のような貴重なメンバーがそろった」と満足げ。フックは「大事なのは長生き。生きている限りはやりたい。来年は昭和100年で、もっとデカいものも」と大阪・関西万博とも重なる2025年開催も見据えた。
報知新聞社