移籍後初勝利を挙げた山本拓（右）とタッチを交わす日本ハム・新庄監督

◇13日　日本ハム9―4中日（エスコンフィールド北海道） 　新庄剛志監督率いる日本ハムは4カードぶりに勝ち越しに成功し、リーグ2位を死守した。交流戦で絶好調の水谷瞬外野手が3番打者として1、6回と計2本の同点打を放ち、14試合連続安打もマーク。いずれも勝ち越しシーンをお膳立てして勝利に貢献した。 　新庄監督は「今日の勝ち方が、監督をやらせてもらって一番の勝ち方かな。初回1点取られて、逆転して、逆転されて。で、また逆転して、駄目押しで　田中（正義）くんが抑える。で、山本（拓美）君の投げさせた場所がよかった。計算通り。なんちゃってね」 　水谷は1点を追う1回1死一塁で中日の先発右腕梅津から右中間に同点二塁打を放つと、続くマルティネスの中前適時打で一時勝ち越しに導いた。 　その後は2―4と再びリードを許す展開となったものの、6回無死一、二塁の場面で3打席目を迎えると継投した2番手の藤嶋から左中間を破る2点三塁打で再び同点に追い付き、次打者のマルティネスが右犠飛を放って再び勝ち越した。 　指揮官は水谷の好調さについて「集中力じゃないですか。あとは野球を楽しんでやっている。ソフトバンク時代はファームで結果を出しても枠がなかったんで。でも、うちに来たらチャンスがある、一緒に成長していこうって。その一言だけ」と語った。