選挙用品専門通販サイト関係者らが語る「選挙グッズ」売れ筋商品は?
14日は注目の「衆議院議員総選挙」。選挙に金がかかるのは言うまでもないが、選挙に欠かせないのが「選挙カー」や「たすき」といった選挙グッズ。だいたいは通販で購入した候補者も多いようだが、はたして何が売れ筋だったのか? もっとも高額な商品はなにか? を調べてみた。
自家用車を合法的に選挙カーに改造するキットも販売
そもそも選挙グッズには、どのようなものがあるのだろうか。「選挙カー」「必勝だるま」をはじめ、「たすき」「鉢巻」「白手袋」「Tシャツ」「選挙はがき」「拡声器」など、大道具から小道具まで60種類以上はゆうにあるようだ。 選挙用品専門通販サイト「選挙用品ドットコム」の田村亮代表によれば、出荷額ベースで言うと、以下の順位になっているという。 1位 ポスター 2位 タスキ 3位 看板類 4位 ビラ・ハガキ・名刺 5位 コンサル・選挙情勢調査 (5位はグッズではないが、依頼は多いという) また、いちばんの高額商品はというと、「高額選挙用品は選挙カー(仕様、スペックによる)でしょうか。印刷物(ポスター、ビラ)、コンサルティング(情勢調査含む)も、高額商品になりますね」(田村代表) 選挙カーが準備できていない人には、自家用車を合法的に選挙カーに改造するキットを販売中。選挙カー看板の制作・取付けや選挙カーレンタルもある。ちなみに代金は4面セットで7万4800円からだという。
選挙グッズ売れ筋ランキングは?
同じく通販サイト「選挙グッズ.com」では、選挙グッズ売れ筋ランキング(1位~3位)を公表している。順位は以下の通り。 1・イベントブルゾン 2・タスキ 3・沿道のぼり ただし、今回の選挙に限っては... 1・イベントブルゾン(855円~) 2・タスキ(7900円~) 3・ハチマキ(10本~49本まで1本98円) 4・沿道のぼり(テトロンポンジ製、45×150cm 50枚 1C。570円~) となっているという。 ブルゾンの色にも特徴があって、「これまではオレンジが圧倒的に強かったんですが、今回の選挙では、ブルーとショッキングピンクがよく売れています」(選挙グッズ.comのスタッフ)とか。ハチマキなどは、量によって1本の値段が安くなるので、大量買いの選挙事務所もあるようだ。 「選挙タスキの素材は耐久性に優れたものを採用しています。納期は最短8日。ハチマキは陣営を一つにまとめる小道具として、絶大な効果が期待できるグッズやし、白手袋は選挙運動中、有権者とする何万回、何十万回と握手をするので、相手への敬意をアピールするという効果もあります。どちらも納期は日本全国、最短で3日くらいです。それと、選挙ポスターなどは規格より少しでもオーバーすると、違反になりますので、注意が必要でしょう」(通販グッズ関係者) 1人の候補者の予算は、選挙管理委員会公開の選挙の収支報告などを参考にすれば、だいたいはわかるが、通販サイトでは1人5~6万円、中には150万円ほども注文するケースもあるという。