大人気の韓国俳優ナム・ジュヒョク“死闘”繰り広げるアクションで魅了<ヴィジランテ>
「スタートアップ:夢の扉」(2020年)、「二十五、二十一」(2022年)などで熱い注目を集める韓国の俳優ナム・ジュヒョク主演の最新作「ヴィジランテ」の第3、4話が11月15日に配信された。“ヴィジランテ(自警団)”として法に代わり悪人に制裁を加えるキム・ジヨン(ジュヒョク)に警察とマスコミ、そして“偽ヴィジランテ”が迫るスリリングなストーリーが展開している。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】医師として“潜入”するジヨン。白衣姿のナム・ジュヒョクもクール! ■模倣犯まで現れて…ヴィジランテ、英雄扱いされる ドラマ「ヴィジランテ」は、韓国の人気ウェブ漫画を原作に、表向きは善良な学生ジヨンが、夜な夜な街に出ては法の網をかいくぐる悪人たちを成敗していくアクションスリラー。2023年3月から兵役に就いているジュヒョクの入隊前最後の作品としても注目を集めている。 第1、2話では街のごろつきに母親を殺されたジヨンが、その憎しみをきっかけに悪人への個人的制裁活動を始める様が描かれた。活動の真意にいち早く気付いたテレビ記者チェ・ミリョ(キム・ソジン)によって“ヴィジランテ”の名が付けられると、その行動は市民たちの称賛の的に。3話では、ヴィジランテに憧れる人々が模倣犯としてさまざまな事件の加害者に個人的制裁を加えるようになっていた。 ■ヴィジランテに迫る記者ミリョの執念 誰にも素顔を明かすことなく、単独で活動するジヨン。中盤に入り、そんな彼に迫る3つの異なる立場の人間たちの姿がはっきりと見えてきた。 特ダネ狙いでジヨンの周囲をかぎまわるのが、ミリョをはじめとしたメディアの人々だ。媒体同士で特ダネ合戦を繰り広げながらも、ヴィジランテの活動を面白おかしく騒ぎ立て、人々の関心をあおっている。中でも、“ヴィジランテ”の名付け親を自負するミリョの執念はすさまじい。討論番組で自らヴィジランテに届けたいメッセージを訴え、その姿をカメラで捉えるため張り込み取材も。鋭い嗅覚で、確実にジヨンに迫っている。 ■ユ・ジテ、20kg増量して“怪力刑事”を熱演 警察も、“制裁”の名目で暴行と殺人を繰り返すヴィジランテを捕まえようと躍起になっていた。中でも脅威なのが、ヴィジランテの犯行の手口などからヴィジランテが警察内部の人間ではないかと疑惑を膨らませる刑事チョ・ホンだ。正義のためなら暴力もいとわない異端刑事を、ユ・ジテが体重を20kgも増量する肉体改造を行って演じている。その一方、ジヨンの師であるイ教授(クォン・ヘヒョ)も、独自のプロファイリングでヴィジランテの正体に近づきつつある。 そして3つ目が、ヴィジランテの“ファン”だ。3話では、ヴィジランテの活動に憧れて自らも加害者に“制裁”を加える模倣犯が続々と現れる。さらに模倣犯の中でも、ヴィジランテの“大ファン”だと語り、権力や金、情報力を駆使してヴィジランテに追従しようとする財閥副社長チョ・ガンオク(イ・ジュニョク)の存在がうさん臭い。その言葉通りジヨンを助ける存在となるのか、あるいはその逆なのか――。油断ならない人物であることは確かだ。 ■ナム・ジュヒョク、アクションは「長い手足を生かして」 主要な登場人物が舞台に上がり、ジヨンと対峙(たいじ)した3話、そして4話。ジヨンが“偽ヴィジランテ”と死闘を繰り広げるシーンや、ホンが反社会勢力さながらの横暴なアクションを披露するシーンなどが登場し、本格アクション初挑戦のジュヒョクをはじめキャスト陣のアクション演技も熱を帯びている。 配信に先だって11月6日にソウルで行われた制作発表では、チェ・ジョンヨル監督がジュヒョク、ジテ、ジュニョクのアクションについて語る場面もあった。 ジョンヨル監督いわく「ジヨンのアクションは、ナム・ジュヒョクさんの長い手足を生かしつつ、感情を大事にしたアクション。『ヴィジランテ』の世界の中で最も人を圧倒する人物であるチョ・ホンは、人を寄せ付けないオーラとパワーを見せながらも実践的なアクション。自由奔放キャラのガンオクは、相手のアクションに合わせたり、逃げたり、自分だけの方法で状況を解決する努力をする感じを出そうとしました」とのこと。今後は、悪人たちに制裁を下すため暗躍するジヨンと、それぞれの思惑に沿ってジヨンに近づくホンやガンオクとの直接対決シーンも大きな見どころとなっていきそうだ。 11月22日(水)には第5、6話が配信開始ということで、早くも後半戦に突入。特ダネをつかもうとジヨンに付きまとうメディア、ジヨンを殺人犯として検挙しようとする警察、そしてファンを名乗りジヨンに近づく偽ヴィジランテ。ジヨンを取り巻く3つの包囲網の動きがいよいよ活発化していく。 「ヴィジランテ」は、ディズニープラス スターで独占配信中(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部