日経平均〈最高値〉更新 今回の株高は「バブルではない」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
今後の株高の持続性は企業次第、リスクも多いが日本株の構造変化が確かなら下落は一時的
そして、(4)今後も株高は続くのかについては、企業業績、企業改革、賃金について、積極的に日本株を買っている海外投資家の期待通り、改善傾向が確認されれば、日経平均の上昇基調は継続し、40,000円は単なる通過点となる公算が大きいとみています(図表1)。逆に、この3点が投資家の期待に届かず、失望に変わる結果となれば、日経平均の調整はかなり大きなものになる恐れがあります。つまり、今後の株高の持続性は「企業次第」といえます。 企業改革や賃上げは、ここ数十年なかった動きであることを踏まえると、日経平均の史上最高値更新は、日本株に「構造変化」が生じたためとも解釈できます。最後に、足元好調な日本株について、海外の主なリスクを図表2にまとめました。仮にこれらのリスクが実現し、日本株が大きく下落しても、その時点で日本株の構造変化が確かなものとなっていれば、株価は比較的短期間で持ち直すことも十分想定されます。 (2024年2月26日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『日経平均〈最高値〉更新 今回の株高は「バブルではない」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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