【TOP BRIGHTS】伊藤紗弥が長身選手のヒザ蹴りに苦戦の末、勝利「自分でも最悪な試合になってしまいました」
TOP BRIGHTS 1 2024年1月21日(日)群馬・オープンハウスアリーナ太田 【写真】伊藤のミドルキックを足を高く上げてブロックするサネーガーム ▼第2試合 ムエタイ対抗戦 次鋒戦 アトム級(46.26kg)2分3R 〇伊藤紗弥(尚武会)=45,70kg [判定2-1]※28-29、29-28×2 ×サネーガーム・カムナンチェットムアンチョン(タイ/RWS)=44.70kg 次鋒戦は唯一の女子マッチとなるアトム級(-46.26kg)2分3Rで、伊藤紗弥(尚武会)がサネーガーム・カムナンチェットムアンチョン(タイ)と対戦。 伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2021年4月にBOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、11月にBOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者になると、2022年5月にはナムワンを破りIPCC世界女子アトム級王者となって世界四冠王に。 2022年10月にはさらに上の階級である-50kgで『MUAYTHAI SUPER CHAMP』のトーナメントに参戦も決勝で涙を飲んだ。2023年3月にはタイ・パタヤで勝利し、IMSAという団体のベルトを新たに獲得したが、5月のWBCムエタイ世界ライトフライ級ダイアモンドベルト王座決定戦では、KANAと対戦経験があるキム・タウンセンドに敗れた。7月のBOMでは今回再戦するサネーガームに勝利。9月の『RWS』でモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムでの初勝利もあげたばかり。 サネーガームはプロムエタイ協会ピン級王者、東部地区ムエタイ女子ピン級王者、アジアンゲームムエタイ金メダリスト、IFMA世界大会金メダリスト、2020年ライジングスター賞などを獲得している選手。 1R、サネーガームは前蹴り、右ミドルと距離をとろうとするが、伊藤はサネーガームが蹴り足を下げたところを狙って右カーフを蹴る。圧をかける伊藤がローから左フック、そして右ロー。サネーガームの右ミドルをキャッチした伊藤は右フック。右ミドルの蹴り合いから右カーフにつなぐ伊藤。左フックからの右ローでサネーガームは転倒する。伊藤は蹴りが以前よりも力強くなった印象。 2Rも前に出る伊藤が右ローを蹴り、パンチにつなぐ。サネーガームの右ミドルに右ボディストレートを合わせる伊藤。サネーガームも右ストレートを伸ばす。サネーガームの右ミドルをキャッチしての右フック、さらに連打で前へ出る伊藤だがサネーガームは前蹴りで突き放す。サネーガームは「ヤッサイ」と呼ばれるボディに押し込むヒザ蹴りを見舞った。 3Rはサネーガームが前へ出てくる。伊藤は右ストレート、右ミドルで迎え撃つが、サネーガームも右ストレート。そして組み付いてのヒザ蹴りを見舞う。伊藤の左ミドルにもすぐに左ミドルを返し、組むとヤッサイを混ぜてのヒザ蹴り。両者蹴りを出すが距離が遠く空振り。伊藤がパンチで近付くと組んでのヒザ蹴り。伊藤は左ミドルをヒットさせるが、サネーガームがすぐに組んでヒザを見舞う。 判定は2-1と割れ、伊藤の辛勝となった。伊藤は「サネーガーム選手と再戦でしたが前回3-0で勝って、今回は1点取られて自分でも最悪な試合になってしまいました。倒す気で行ったんですが距離が長くてなかなか入らせてもらえず、自分の距離にならなかったんですが、勝ててよかったです。日本の女子ムエタイを引っ張って行く立場として先頭に立って頑張って行くので女子のムエタイにも注目してもらえたら嬉しいです」とアピールした。
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