米陸軍、CH-47FブロックII追加発注 最新チヌーク
ボーイングは現地時間12月4日、米陸軍から最新の大型輸送ヘリコプターCH-47FブロックII「チヌーク」を3機追加受注したと発表した。第3ロット分で1億3500万ドル相当の契約となり、FRP(フルレート生産)につなげ、大型輸送ヘリの近代化を進める。 【写真】最新チヌークCH-47F Block II 最新型のCH-47FブロックIIは燃料タンクを再設計し、強化された胴体とドライブトレインなどを採用することで、積載量と運用範囲を拡大。最大総重量はブロックIの5万ポンドに対し、ブロックIIは5万4000ポンドに増加した。 新しいローターシステムの信頼性が向上したことで、予定外のメインテナンスが最小限に抑えられ、簡素化された燃料システムによりメインテナンスの負担とコストが削減されるなど、維持管理の効率化が進んだという。また、能力の向上に加えて将来アップグレードが可能な設計を取り入れた。 CH-47Fは、米陸軍が2007年7月から運用を開始。デジタル・コクピットを導入するなど、操縦性や作戦能力を向上させた。ブロックIIは今年6月に陸軍へ初納入され、9月に2機目が引き渡された。最大465機が生産される計画となっている。
Tadayuki YOSHIKAWA