「オオタニに驚いたのは…」ベッツもフリーマンもロバーツ監督もドジャース加入前から“大谷翔平に夢中”「もっと知りたい」「ファンの気持ちだ」
「55-55」達成も夢ではなくなるほどの圧倒的なハイパフォーマンスを見せる大谷翔平。頼れる仲間たちはドジャース加入前にどんな“オオタニ評”を口にしていたか。雑誌「Sports Graphic Number」「NumberWeb」掲載記事からひもとく。 【写真】「大谷のう、腕が…“まるでハルク”な筋骨隆々」「ベンチでおふざけ笑」だけでなく…“テレビに映らない仲良し姿”ハグするベッツと談笑するフリーマンもカッコよすぎ…ナンバー撮影独自カットを一気に見る
ドジャースを救う二者連続ホームランでサヨナラ
<名言1> 自信を持って投げているように見えた。 (ムーキー・ベッツ/Number963号 2018年10月11日発売) ◇解説◇ ドジャース敗戦の大ピンチを、2人のスーパースターが一瞬で歓喜に変えた。 現地時間22日(日本時間23日)に行なわれたロッキーズ戦、ドジャースは先発・山本由伸が3回4失点と打ち込まれ、6回終了時点で1-5の4点ビハインドと苦しい展開だった。 しかし7回に3点を奪い1点差とすると、迎えた9回裏に大谷が相手クローザーのハルボーセンの投じた142キロのスプリットを右中間に運ぶ53号ソロ本塁打で同点。興奮冷めやらぬ中で続くベッツが161キロの内角高めシンカーを引っ張り込んでレフトスタンドへ。19号ソロで劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。 大谷絡みのマンガ超えシナリオはこれまで何度も見てきたが、ベッツとの“ダブル主演”まで実現させるのだから凄まじい。加えてベッツはベッツで、前々日の試合で高めのボール球を右中間に運んだ大谷の52号本塁打に呆然とした表情を浮かべていたのだが――大事な場面できっちりとサヨナラアーチをかけるのだから、そのメンタルの強さは超一流である。
投手・大谷vsベッツの初対決…実は本塁打だった
そんな大谷とベッツは、2023年までは対戦相手として何度か対戦してきた。最も有名なのは2023年WBC決勝、大谷がトラウトとの決戦前に無死一塁で迎えたベッツをダブルプレーに切ったシーンだが……2018年の初対決は意外と知られていない。 4月17日にアナハイムでベッツを迎えた初打席、大谷は低めに97.4マイル(約157キロ)のフォーシームを投げ込んだ。十分な球速とコースだったはずが、ベッツはこれに反応してアーチを描いた。 それでもベッツは、当時23歳の投手・大谷のポテンシャル、特に「自信」の部分に驚いていたという。 「一番驚いたのは、どんな状況でも恐れずに、どのボールも投げられるということかな。大事な場面でスプリット、スライダー(※スイーパー)を投げられる。球種のコンビネーションが素晴らしい」 当時、ベッツはレッドソックスの主力に定着し、このシーズンには打率.346のハイアベレージで首位打者を獲得し、32本塁打30盗塁で“トリプルスリー”を達成している。すでにスターダムの地位を確立していたベッツも、メンタルの強さをすでに買っていた。
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