ロッテ・藤原恭大、今季初のエスコン勝利呼ぶ2点二塁打 ノーステップで速球打ち「追い込まれてからアジャストすることができた」
◇3日 日本ハム6―9ロッテ(エスコンフィールド北海道) 3点リードをまたも逆転された嫌な流れをロッテの藤原恭大外野手が断ち切った。エスコンフィールド北海道で今季7戦全敗のロッテは2点を追う6回に佐藤都志也捕手の適時打で1点差とし、なおも続いた無死満塁のチャンス。1ボール2ストライクと追い込まれた藤原は、右足を上げるそれまでの打撃フォームからノーステップに変え、最速160キロを計時したザバラの外角直球を捉え、左翼線へ逆転の2点二塁打を放った。 「初球からいこうと思ったけど、思ったより速かったんで。いい投手だったけど追い込まれてからアジャストすることができて良かったです」。今季8試合目にしてつかんだエスコンフィールド初勝利の余韻に浸った。 昨季オフからドジャース・大谷翔平ばりのノーステップ打法に挑戦したが、3月10日のソフトバンクとのオープン戦で自打球を当てて右膝を骨折。6月28日に今季初めて1軍に昇格したばかりだった。骨折後は基本的に従来の足を上げるフォームへ戻し、追い込まれてからはステップしないで食らいつく打撃に変更。藤原のノーステップ打法が連敗地獄のチームを救った。 「こんな方法もありますよ」とオフにノーステップの選択肢を与えた吉井理人監督は「足を上げてさっぱりタイミング合ってないですけど、追い込まれてノーステップになってからはしっかり打っているんで。ああやって調子を上げていってほしいなと思います」。鬼門での初勝利と藤原の成長に思わずほおを緩めた。
中日スポーツ