滝川二高3年の田窪葵が初V「ラッキーです」3人のPO制し本大会出場決める 日刊アマ関西大会
<日刊アマゴルフ2024第30回全日本レディース選手権関西大会>◇22日◇兵庫・小野グランドカントリークラブ・NEWコース(6219ヤード、パー72)◇曇り、24・1度、南南西の風4メートル◇出場19人 滝川二高3年の田窪葵(17)が、プレーオフ(PO)を制して初優勝を飾った。通算1オーバーの73で、中村寿光鈴(すみれ、14=東海大大阪仰星中)と藤原奈々(17=滝川二高)とのPOに進出。その1ホール目でライバルを振り切り、カップを獲得した。上位10位タイまでの選手は、全日本大会(10月1、2日、神奈川・磯子カンツリークラブ)の出場権を獲得した。 ◇ ◇ ◇ 三つどもえ対決を制すると、田窪は静かに笑った。「ラッキーです」。POは1番500ヤードパー5。3打目を終えて全員がグリーン上に並んだが、中村と藤原が3パット。緊張感漂うPOで安定感を示した17歳に軍配が上がり「うれしい」と控えめに喜んだ。 冷静さが光ったが、試合に出場し始めたのは約2年前。10歳で初めてクラブを握って以降は、中学2年までコースへ出ず、週1回打ちっぱなしへ通い、その後も受験との兼ね合いで競技に時間を割けなかった。 それでも、初めてコースに出た中学2年時に88を記録したセンスの持ち主。高校入学後は平日約3時間、休日は「朝から晩まで、ずっとゴルフ場にいる」ほどの猛練習で腕を磨いた。 2歳からサッカーを始め「サッカー選手になる気満々だった」と言う17歳。両親から「危ないからやめて」と止められてその夢は諦めたが、「いいショットを打てるとうれしい」というゴルフの道でトップを目指していく。【竹本穂乃加】 ◆田窪葵(たくぼ・あおい) 2006年(平18)8月31日生まれ、大阪府出身。10歳からゴルフを始める。ベストスコア69。ドライバー飛距離は240ヤード。 〇…2位となった藤原は、PO3打目から緊張で手が震えて力を発揮できず、優勝を逃した。自身初のPOで小さなズレが生じ「バーディーを取る気でいったけど、3パットになってしまった。ダサかった」と苦笑い。藤原に並んで2位の中村は「プレー自体は良かった。1位をとりたかったけど、2位でもうれしい」と結果を受け止めた。 <主催>日刊スポーツ<後援>日本ゴルフ協会、関西ゴルフ連盟<協賛>住友ゴム工業<協力>小野グランドカントリークラブ