パンサーズ初V 最南端チームが悲願―NHLスタンリー杯
【ニューヨーク時事】北米アイスホッケーリーグ(NHL)の王者を決めるスタンリー・カップ決勝(7回戦制)は24日、フロリダ州サンライズで第7戦が行われ、東カンファレンスの覇者パンサーズが、西を制したオイラーズに2―1で競り勝ち、4勝3敗で初優勝を遂げた。 プレーオフの最優秀選手にはオイラーズのマクデービッドが選ばれた。 パンサーズは初戦から3連勝して王手をかけながら3連敗。最終第7戦は、第2ピリオドに奪った勝ち越し点を守り切った。ゴール前で立ちはだかったGKボブロフスキは「全てに価値があった。この瞬間のためだった」。重圧を乗り越えた末の歓喜が、地元フロリダで待っていた。 1993年の参入以来、初の栄冠。決勝は、これまでの歩みを象徴するような7試合だった。95~96年シーズンに初めて頂上決戦に駒を進め、明るい前途を想像させたが、その後は苦しむ。観客動員も低迷し、無料の入場券を配布したこともあった。 昨季、久々に進んだ決勝でまたもはね返され、三度目の正直で果たした悲願。オイラーズのノブロック監督は「私たちは(優勝に)ふさわしいチームに負けた」とたたえた。NHL最南端のパンサーズ。カナダ・エドモントンに本拠地がある最北端のチームとの激闘を制し、ようやく頂点にたどり着いた。