「7年、8年契約?なんてことだ、野球じゃないんだ」 「ピッチャーを買うんじゃないんだから」 元イングランド代表はチェルシーの補強戦略を批判
大金を使って補強してきたが
トッド・ベーリー氏がチェルシーのオーナーになって以降、移籍市場が開くたびに大金を投じて若手注目株の補強に動いてきた。 [動画]ダービーでまさかの大敗 プレミアリーグ第29節アーセナルVSチェルシーのハイライト 10億ポンドもの大金を使って、積極的な補強に動いてきたが、今シーズンも無冠に終わり、現在はリーグ9位となっている。高価な選手獲得のために生え抜きを売却することも多く、このやり方はしばしば批判にさらされてきた。 今夏にも生え抜きで今季チームに大きく貢献しているコナー・ギャラガーを売却し、大型補強が予想されているチェルシーだが、元イングランド代表のポール・マーソン氏はチェルシーの補強戦略が悪いサイクルに陥っていると、英『Sky Sports』にて綴っている。 「チェルシーが状況を改善するために誰と契約できるかについて議論するのは時間の無駄だ。どうすればいいのか?全試合に出場し、キャプテンを務めるコナー・ギャラガーのような生え抜きの選手を売らなければならないだろう。彼は彼らの中で最も安定した最高の選手の一人だ。おそらくギャラガーを4000万ポンドから5000万ポンドで売ることができるだろうし、愚かなルールのせいで海外から1億ポンドで誰かを買うことができるだろう」 「彼らが買おうとしている選手は、今の彼より良くなることはない。それがチェルシーを要約することになるだろう。彼らは悪いサイクルに陥ってしまったのだ。彼らが何をしていたのか私には分からない。 アーセナル戦を見たが、カイ・ハフェルツはチェルシーが獲得した選手よりも優れている」 「では、なぜ誰かを売って、すでに持っている選手より良くない選手を連れてくるのか?ああ、わかっている。ごめん。なぜなら、5年後にはもっと良くなっているだろうからだ。どこをどう考えればそうなるのか?7年、8年契約?なんてことだ、野球じゃないんだ。ピッチャーを買うんじゃないんだから」 最近は若手選手を長い契約年数を結んで獲得してきたチェルシー。今夏にも大型補強が行われる可能性が高いが、そのためには現有戦力を売却しなければならず、主力選手のギャラガーも退団候補の1人となっている。名門復活に向け、積極的な補強に動いているチェルシーは今夏にも大金を投じてビッグディールを成立させるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部