射撃でパリ五輪出場の京都府警・吉岡大選手「メダルを持ち帰って京都の皆さんに喜んでもらいたい」
いよいよ2か月半後に迫ったパリオリンピックは、3週間あまりの大会期間中に、32競技329種目が実施されます。 射撃・25mラピッドファイアピストルの日本代表として、2大会連続五輪出場を決めた京都府長岡京市出身の吉岡大選手です。 【声】射撃・25mラピッドファイアピストル日本代表 吉岡大選手(38)京都府警所属/京都両洋高校出身 「東京五輪の時は開催国枠で出場したが、今回は自分の実力で出場することが出来たのですごくうれしく思っている」 吉岡選手が出場するのは、「25mラピッドファイアピストル」という種目。 25m先にある5つの的に向けて、8秒、6秒、4秒という短い制限時間内に5発連射します。 「今のが8秒射で、ここに結果がでる。 私は右から打つのですが、この機械に集約されて結果が出るので、それを見て判断している。 基本的に弾着がどこに集まっているかと時間を確認する。 今のは初段が遅かった。 3.4秒で遅いので、もうちょっと早めに出した方がいい。 撃ち終わりが7.99秒。8秒射なのでギリギリ。 自動式拳銃。弾倉を入れて、装填して、打ちます。 これがグリップで、自分で削ったり・・・これはグリップマイスターの方に作ってもらったグリップ」 直径50cmの的の中心を狙い、瞬時に撃ち込むこの種目。 1発最大10点で、2日間で合わせて60発を撃ちこみ、600点満点中何点獲得できたかで予選順位を競います。 去年8月に行われた世界選手権で、見事4位に入賞し、五輪出場枠を獲得した吉岡選手は、前回大会のリベンジに燃えています。 【声】射撃・25mラピッドファイアピストル日本代表 吉岡大選手(38) 「東京五輪の時に感じたが、4秒射を打ち終わった後にひざから崩れ落ちた。 それくらい疲れた。 精神に直接ダメージを食らっている感じ。 一度経験しているので、こういう流れというのは概ね分かっているので、その辺はすごく有利。 当時と比べて実力はもちろん、気持ちが強くなった。 どうアプローチすれば緊張を乗り越えられるか分かってきたので、それを発揮できればと思う」 高校卒業後、警察の道に進んだ吉岡選手。 射撃訓練で成績が良かったことから、競技として取り組むようになりました。 まさか五輪選手になるとは、自身でも全く想像していなかったといいます。 【声】射撃・25mラピッドファイアピストル日本代表 吉岡大選手(38) 「五輪は結構見ていたが、射撃はあまり放映されていなかったので、あることすら知らなかった。 (射撃を)何年かすると、全国大会や国体で成績が出るようになり、そこから警察庁から声がかかり、ラピッドファイアを始めることになった。 魅力としては、迫力がある。 あとは、握り方や、グリップを削ったらどういう反動を受ける、どういう銃の動きが出るというのが、研究しているような感じで、その辺が没頭できて楽しい」 一方で、メンタル面が競技に影響するという「ラピッドファイアピストル」。 普段から意識することとは? 【声】射撃・25mラピッドファイアピストル日本代表 吉岡大選手(38) 「試合前のメンタルというよりも、私生活での動き。選手としての吉岡と、私生活での吉岡を、しっかりと充実させないとなかなか結果がでない」 休みの日はなるべく家族と過ごし、リラックスした生活を送るといいます。 そんな吉岡選手が、競技を続ける上で、感謝したい人とは・・・。 【声】射撃・25mラピッドファイアピストル日本代表 吉岡大選手(38) 「本心としては"妻"。 フルタイムで働いてくれて、家事育児してくれて、私がほぼ家にいない中、家庭のことを守ってくれているので、そこにまずは感謝したいし、頑張ってくれいている分、私が結果を持って帰らないと、(妻は)何も言わないが、そこを言わさない、思わさないような結果を持って帰りたい」 パリ五輪まで残り僅か。 コンディションは上々だという吉岡選手に、最後に意気込みを伺いました。 【声】射撃・25mラピッドファイアピストル日本代表 吉岡大選手(38) 「パリ五輪に出場するラピッドファイアピストルの吉岡大です。 東京大会では8位入賞ということで、よく皆さんからは初出場で頑張ったと言われるが、やはりメダルを取りたかった。 それをリベンジする機会をパリでいただいたので、メダルを持ち帰って、京都の皆さんに喜んでもらいたいと思う。 頑張ります、応援お願いします」