前回王者、見る影もなく イタリア、惨敗で8強逃す―サッカー欧州選手権
【ベルリン時事】サッカーの欧州選手権は29日、決勝トーナメント1回戦の2試合が行われ、前回覇者イタリアが8強入りを逃す波乱があった。 【写真】イタリア戦でゴールを決め、喜ぶスイスのバルガス 伏兵スイスにいいところなく0―2で完敗。王者としての風格は見る影もなく、GKドンナルンマは「自分たちの責任を認め、謝りたい」と反省しきりだった。 強豪スペイン、クロアチアと死闘を繰り広げた1次リーグでの消耗は予想以上だった。スパレッティ監督は、24日のクロアチア戦から6人の先発を変更。それでも選手たちの足は重く、序盤からスイスに走力で圧倒された。 前半は相手のプレスを突破できず、敵陣までボールを運ぶことすら苦労した。1点を追う後半は開始早々に痛恨の失点。これで心が折れたのか、選手たちは最後まで覇気が感じられなかった。 ワールドカップ予選では2大会連続で本大会出場を逃し、前回王者として臨んだ欧州選手権も早期敗退。昨夏に就任したスパレッティ監督は「時間が足りなかった」と準備不足を主張したが、進退問題が過熱することは避けられそうにない。
