桑田真澄・巨人二軍監督「意識がもうろうとしながらマウンドに立っていた」、甲子園2部制は「半歩前進」…高校野球の暑さ対策などに私見
第106回全国高校野球選手権の地方大会が22日に始まるのを前に、PL学園(大阪)のエースとして春夏5度の甲子園に出場した巨人の桑田二軍監督が20日、取材に応じ、変化する高校野球への私見を述べた。 夏の甲子園で力投するPL学園・桑田真澄投手(1985年8月21日撮影)
今夏の甲子園では、暑い時間帯を避け、朝、夕に分けて試合を行う「2部制」が第1日からの3日間限定で導入される。選手の健康面を考慮した初の試みについて、桑田二軍監督は「半歩前進。僕も意識がもうろうとしながらマウンドに立っていた」と評価。その上で、「当時よりも気温が上がっており、まだまだやれることはある」と指摘した。
具体策として、午前に高校野球、ナイターでプロ野球を開催して大会日程を延ばし、入場料や放映権料を活用してチームの滞在費を手厚く補助する案などを披露。一方で、「甲子園は高校野球の聖地。甲子園だからこそ意味がある」と、ドーム球場などとの分散開催には否定的だった。
甲子園球場は8月1日に開場100年を迎える。桑田二軍監督は「先人が大切に育ててきてくれた素晴らしい文化を、また次の100年につなげてもらいたい」と願いを込めた。