レッドソックス吉田正尚に援軍…同じ左手親指負傷を経験した元楽天助っ人「何でも聞いて」
左手親指痛で負傷者リスト入りし、3人の専門医から手術の必要がないと診断されたレッドソックスの吉田正尚外野手に、頼もしいアドバイザーが現れた。10日(同11日)、本拠地でのナショナルズ戦の前に、屋外で別メニューのトレーニングを行った吉田を、引き止めたのは、07年のワールドシリーズ優勝メンバーで、現在は地元中継テレビNESNの解説者を務めるケビン・ユーキリス氏だ。楽天でもプレーした同氏は「僕にアドバイス出来ることなら、何でも聞いてほしい。僕の時は指(親指付け根用)の氷袋が役に立ったし、彼にも教えてあげたい」と申し出た。 2010年8月3日。ユーキリス氏は右親指付け根を痛めて負傷者リスト入り。ゴールドグラブ一塁手の場合は手術が必要となり、そのまま、シーズン絶望となった。「僕の場合はここ(親指から手のひら方向)の筋肉が裂けていた。即、手術となった」と今でもくっきり残る傷跡を指さした。「珍しいけがと言われた。痛めた試合の少し前から腫れていた」という回想も、吉田の「あまり前例がないと聞いています。あの打席というより、その前から少し(違和感が)あって(第3打席で)ドンと来た」というコメントにも重なる。 吉田のケースは、3人の専門医が手術の必要はないと診断したことで、ユーキリスの容態よりも軽症と言えるかもしれない。前例の乏しいけがに対処していく上で、貴重な体験談は心強いはず。2014年に来日し楽天でもプレーした野球解説者は、吉田の全面支援を約束した。
報知新聞社