“過去100年で最強” ハリケーン「イダリア」フロリダに上陸 勢力落とすも“冠水”の街に影響続く
30日、アメリカ・フロリダ州を襲ったハリケーン「イダリア」。ハリケーンの強さを表す5段階のうち、「カテゴリー3」で上陸しました。日本の台風で表すと、いわゆる“強い勢力の台風”です。 その強さは、ガソリンスタンドを倒壊させてしまうほど……車を走らせるのも危険な状態です。 「一度止まるよ」 「そうしよう」 人々は立っているのもやっとの状態……。嵐のような暴風雨が街を襲ったのです。 フロリダの北西部に上陸したハリケーンの中では、“過去100年で最強”といわれる「イダリア」。建物が倒壊する被害も出ています。 ◇ 濁流が住宅を襲います。水量と勢いはどんどん増していき……15分後、建物の屋根にまで濁流が迫り、今にも流されそうな状態に。そして30分後、建物は跡形もなく流されてしまいました。 街も、あっという間に冠水してしまいました。 雨が上がり、冠水した道をゆっくりと車で進んでいると、女性とともに、ボードに乗って進む犬がいました。 記者 「わんちゃんをボードに乗せていますね。話を聞いてみましょう」 女性 「こんにちは」 記者 「こんにちは。テレビですが、話を聞いてもいいですか?」 女性 「ええ。流されていますが…」 住民の生活に、大きな影響を及ぼしている、ハリケーン「イダリア」。 アメリカメディアによると、フロリダ州などでは約40万世帯で一時停電が発生しました。 さらに、悪天候の中、車を運転していた男性が木に衝突するなど、これまでに少なくとも2人が亡くなっているということです。 ハリケーン「イダリア」は上陸後、「カテゴリー3」から「1」に勢力を落とし、アメリカの南東部を北上しています。連邦緊急事態管理庁は「嵐の残骸は、まだフロリダに影響を及ぼしている。おそらく週末にかけて、影響を受け続けるだろう」としていて、引き続き、暴風や洪水、高潮への警戒を呼びかけています。