<春に輝け・常総学院の挑戦2021>選手紹介/16 手塚大翔内野手(3年) 恩返しとリベンジ誓う /茨城
◇手塚大翔(ひろと)内野手(3年) 友人たちからの呼びかけに、のんびりした返事が響く。教室での穏やかな表情は、グラウンドに入ると一変する。 練習時にあげる雄たけびはトレードマークだ。元々は「ミスをすると気持ちが下がるタイプ」。主将の田辺広大(3年)の助言で身につけた習慣だ。 栃木県出身。子供の時の目標は、地元の強豪「作新学院を倒したい」だった。甲子園での活躍を見て憧れたのが常総学院野球部。入部当時は、メンバー入りすることしか考えていなかった。その上で、「結果を残さないといけない」と自覚したのは、背番号を着けてからのことだ。 代打で出場した昨秋の関東大会では走塁ミスなど、思うような結果を出せなかった。一方で、ベンチで受けた励ましの言葉は忘れられない。 全体練習後には、三輪拓未(同)や伊藤琢磨(同)とともにノックを受ける。「ほかの人が練習をしているのに、自分がやっていないのは許せない」と、レベルの高い仲間のプレーを間近で学んできた。 夢の舞台まで残りわずか。「あのとき励ましてくれた仲間たちがプレーしやすいよう、みんなの気持ちを明るくしたい」。目指すは仲間たちへの恩返し、そして打撃でのリベンジだ。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ◇選手データ ▽栃木・大沢中出身 ▽身長172センチ、体重68キロ ▽右投げ、左打ち