岩手山の噴火警戒レベルが「2」に引き上げられてから初めての「岩手山火山防災協議会幹事会」が開かれ、レベルが「3」に引き上げられた場合の対応などを確認しました。 　岩手山は10月2日、大地獄谷周辺で山体の膨張などが確認されたことから、噴火警戒レベルがそれまでの「1」から「火口周辺規制」の「2」に引き上げられましたが、すでにレベル「3」に相当する入山規制の対応が取られています。 　25日の幹事会では、噴火警戒レベルが「3」に引き上げられた場合の情報発信や県に災害特別警戒本部などを設置することについて確認しました。 　さらに、噴火想定火口の大地獄谷周辺で水蒸気噴火した場合、改めて登山者がいないかの確認や、灰が降り積もり、雨が降ることで起きる土砂災害に備えるための情報収集を岩手河川国道事務所などが行うことを確認しました。 岩手大学 齋藤徳美名誉教授 「突発的な噴火も当然起こりうるわけで、事前にその時の対応というのを 考えて手を打っておかないと、あらかじめ対応を図ってもらいたい」 　また、火山防災ハザードマップの更新や、観光業への風評被害対策として正しい情報発信を求めるなどの意見も出されました。