料理人、SE、コンビニ…転職を繰り返したのち“天職”へ 「会社に骨をうずめる覚悟」人生を変えた青年の転機とは
担当した顧客は500人以上
彼が担当している顧客は500人以上にのぼる。日々のルーティンは車で出社して朝礼からはじまり、クライアントの元へ行き、昼食休憩。そのあと再びクライアントの所へ出向く。帰社してオフィスワークをすませ、夕方6時には退社する。1日の訪問件数は3件~7件ほど。車で埼玉、東京など関東、さらに遠方では新潟のクライアントも。 「新規のお客様で、クライアントさまからのご紹介があり、契約のため車で伺いました。高速を使って片道3時間くらいです」と話す。地元のクライアントももちろん多いが、日々、新規客獲得のためアポイントも取る。坂西さんのなんでも話しやすい気さくな人柄、丁寧な説明やものごしのやわらかさ、真摯に話しを聞く姿勢など穏やかな性格がお客の心を掴んでいるのかもしれない。 転職をしてサラリー的に気になるところだが「前職と平均サラリーで比較したら、給料は1.5倍になりました。以前は仕事をしていても生活が厳しかったです」と話す。現在は安定した給料を得ながら休日はラーメン店巡りや料理をしたり、夜はバドミントンを楽しんだり、夏はサーフィンに、そして、日々まったりと2匹の猫たちと過ごしている。 「僕はこの仕事をこの先、やめるつもりはありません。会社に骨をうずめる覚悟で取り組んでいます。僕を招きいれてくれた社長に恩があり、恩返ししたいと思っているから。万が一、将来的に社長が現役を退いたときは、僕がその立ち位置に就て会社を守っていきたいと思っています。また、支店や提携先を含めたベスト保険グループも大きくしたいと思っています。僕の好きな言葉は、本気でやれば大抵のことができる。本気ですればなんでもおもしろい。本気でしていると誰かが助けてくれる」と熱く語る。 料理人などいくつかの職に関わり、転職を繰り返してきた坂西さんは人生の岐路で大きな出会いをし、生きる道筋を捉えた。現職を天職と語った彼は清々しく、堂々として自信に溢れていたのが印象的だった。彼のこれからの人生の章が楽しみになる。
朝倉みちよ