五島市の野口市長「結集」に感謝 市議会閉会で最後のあいさつ 長崎
長崎県の定例五島市議会は8日、最終本会議を開き、総額6億7200万円の本年度一般会計補正予算案など27件を可決、採択、同意し閉会した。今期限りで退任する野口市太郎市長は、3期12年の最後となる議会の閉会あいさつで「市役所や市民、国・県の力、政治力を結集し五島市を豊かにしたいとの思いで取り組んだ」とし、市民や議会、職員らに感謝を述べた。 野口市長は観光振興や移住促進といった各分野での“結集”の成果を挙げて関係者に感謝。2017年度に施行された国境離島新法について市出身の谷川弥一元衆院議員が創設に尽力したとして「この法律がなかったら今の五島市の姿はなかった」と振り返った。 市民に向けて「今後、どのような街にしていくかは五島に住む一人一人の考え、行動の積み重ねにかかっている」と呼びかけ、「五島市にはさまざまな可能性が眠っている。可能性を見つけ、磨き上げるのは次の世代に託したい」と新市政に期待を寄せた。 最終本会議では、6月に議員辞職した荒尾正登氏の後任の市監査委員に、相良尚彦議員を選任することに同意。中学・高校での少人数学級・教職員定数の改善、義務教育費国庫負担制度の拡充を国に求める2件の請願を採択し、意見書も可決した。