ジェンダー観が新時代突入の東コレ(2024年3月25日号)
村上:いわゆる“女性”として外から勝手に定義されるのを嫌うというか、「“女性”としての期待を押し付けないでください」というスタンスを、“あっけらかん”と伝えようとしている印象です。「フェティコ(FETICO)」は“自分の闇”さえさらけ出す、強いコレクション。メンズはメンズで、スカートもパールも透ける素材も当たり前。“ジェンダーを捉えることすらしない”を表現しているように見えました。
利川:「カミヤ」のPR担当は展示会で「ラップスカートをブランドのアイコン商品にしたい」と言っていました。最近私の周りの男性たちも「カッコいい」より「かわいい」を「すごい!」と同義に使っているように思います。
村上:ジェンダーに対する感覚が確実に新しい時代に突入しています。2024-25年秋冬の東コレ特集はそんな新しいジェンダー観がテーマです。