円安ドル高が１ドル＝１６１円台まで進んだ。 ２８日午後１時１０分基準で日本円は１ドル＝１６１円０６銭で取引された。これは１９８６年１２月以来の円安ドル高水準。 こうした円安の主な要因には米国と日本の金利差が挙げられる。米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が利下げを急がないとの見方が広がったことから、ドルを買って円を売る動きが強まったと、ＮＨＫは分析した。 共同通信は「日本と米国の金利差は当分続くという見方があり、輸入企業のドル需要もある」と伝えた。 「スーパー円安」の中、金融市場では日本当局がまた直接介入する可能性があるという警戒感が強まっている。日本は４月２６日から５月２９日までの約１カ月間、９兆７８８５億円規模の市場介入をした。しかし日本政府の市場介入効果は２カ月で消え、限定的という分析も出ている。 また、日本政府も米国の「為替操作国」指定を懸念し、積極的な介入も容易でない。米財務省は今月の為替報告書に日本を為替「監視対象国」目録に追加した。