免許返納者にコミタクなどのお試し無料乗車券配布【宇部】
宇部市は1日、宇部警察署(大浴信正署長)で運転免許証の自主返納手続きをした人に、市内の地域内交通(コミュニティータクシー、デマンドバス)で利用できるお試し無料乗車券2枚の配布を始めた。地域内交通の周知と利用促進に加え、運転免許証の自主返納を促し、交通事故防止につなげるのが狙い。 地域内交通は、交通空白地域における住民の移動手段の確保を目的としており、市内では西宇部、厚南、原、藤山、新川・鵜の島、東岐波でコミュニティータクシー、小野、二俣瀬、吉部・万倉でデマンドバスが運行されている。運営者側から免許返納者に利用を促す方法はないかと提案があり、お試し券の配布を決めた。 対象は1日以降に返納手続きをした人。既に手続きをした人は対象外となる。市交通政策課では、無料券をきっかけに地域内交通の周知を図り、利用促進につなげたいとしている。 同署によると、2019年に東京都の東池袋で発生した高齢者による暴走死傷事故以来、市内で免許を自主返納する高齢者は毎年500人を超えるという。